みちくさ(2006)より

 種を蒔いて、土をかぶせれば芽が出る。

 綺麗な花の種を蒔いたら、芽が出てくるのが楽しみであるように、人間の心の種蒔きも、良い種を蒔いたら、芽が出るのが楽しみである。しかし、もし悪い種を蒔いてしまったらどうだろう。

 我々は、日常生活の中で、良い種は自慢し、悪い種は隠そうとしている。

 しかし、種は土をかぶせると育ち、陽にさらせば枯れていく。これが天然自然の姿なら、心の種蒔きも、良い種を自慢すれば枯れていき、悪い種を隠していると芽がでてしまうのだろう。

 人のためにしたことを自慢せず、自分の欠点や弱点を人様に笑っていただいて、幸せの芽を育てよう。

2006.11.

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亥年

 新しい年の干支は「イノシシ」で、方位は西北に当たり、万物が滅んだ冬の時代だそうであるが、次の代の種を育てていく時代でもある。

 親神様の御守護は「をふとのべの命」で、人間身の内では,生まれる時の子を引き出す世話、身長の引き伸ばし、世界では万物の成長等を司り、埃りでは「こうまん」の心を使わぬようにしなければならない。

 ことわざにも猪に関しては反省と努力のことわざが多い。

“豕(いのこ)を抱いて臭きを知る”

(これは自分の欠点や醜い心は自分では気がつかないので気をつけなさい)

“猪も七代目には豕(いのこ)になる”

(長い間努力すればそれなりの変化は必ずある)

 立教170年の年も心ゆるめる事なく、御存命の教祖が使いやすいようぼくにならせて頂こう。

2006.12.

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※ 「みちくさ」は秋和分教会が毎月出している会報です。行事の日程やお知らせ等の案内と、ひとことエッセイを掲載しています。


みちくさ

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